敷地は北側道路に面した整形地であり、
住宅地に佇む鎮守の杜を斜向かいにうかがえる立地です。
アウトドアライフの楽しめる家というご要望から、「家」と「庭」の関係性を主題としています。
庭が主たる住空間となるよう想定した「ソトノマ」を敷地中央に配置して、屋外で補えない生活機能で取巻く計画としました。
ゾーニングとしては中庭型の形式ですが、住むための場所をソトから考え、「ソトノマ」を基本グリッドから45度振ったり、その境界線となる壁にソト的な様相を与えたりすることで2つの領域を明確に分けました。
日々その都度生活の場が反転する際に、<庭に入るような感覚>の様な住空間の認識に近づけば、アウトドアライフと日常生活が共時共存できると考えて設計しています。
hirakata/OSAKA 2021
撮影 今西浩文