森林公園に隣接する敷地北面は、目の前に樹木が広がる場所であり、自然と街の境界にある家です。
その余りにも近しい樹木との関係から、「景色を取り込む」というよりも、「景色の中にいる」錯覚を生ずる空間として計画し、上階には家族が多くの生活を共有する場を、
下階には個々の部屋を配置しました。
くの字型の遠心的な空間構成や、その空間の流れをトレースする板張り天井、
景色を遮る大きな柱状の家具、連続したスリット高窓等の設置により生じる錯覚が、森林との同期へと向かうことで、単なる<家というウチなる場>が、<ソトという家なる場>的な認識へと移行し、よりソトが感じられる空間になればと考えました。
hirakata/OSAKA 2017
撮影 伊藤彰