REEF -礁を廻る-

斜面地にある敷地の両側は道路であり、片側は3m下にあるため、住宅地には稀少な開放感のある敷地環境です。
プライバシーのために閉ざした屋根や外壁に、位置を調整しながら開口を設けて採光・通風・眺望を確保し、家全体が「多孔質」となる計画をしています。
家の中心に展開する吹抜空間に、モルタルの大きな塊を配置し、その上部には舞台のような、その内部には洞穴のような、それぞれ用途と性質の異なる「遊び」と「くつろぎ」の場を設け、
スキップフロア構成としています。
その独立したモルタルの大きな塊が生み出す空間の凹凸は、家に居る場所ごとに明暗の差異をつくり、従来の吹抜空間の「高さ」に加えて、
岩礁のある海中にいるような「深さ」も感じられる家となっています。
ikoma/NARA 2016
撮影 笹倉洋平

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